【ワークシート有】文章読解(物語文)のコツをつかむ勉強法|小学3年生向け

我が家の勉強法

レレパパ

パパ塾挑戦中、ウクレレ大好きレレパパです。

妻

文章読解ってセンス次第?良い勉強法はないかな?

※本記事の作成時点:長女(小3)、次女(年長)

文章読解って、得意な人は得意だし、苦手な人は苦手。
持って生まれたセンスで得手不得手が決まってしまうような、そんな気さえしてしまいます。

ですが、中学受験をする以上、そんなことは言っていられません!

そこで、「文章読解のコツをつかむ勉強法」を考え、小学3年生の長女に試してもらうことにしました。

レレパパ
レレパパ

この記事の下の方に「ワークシート」を載せましたので、よろしければご参照ください!

文章読解(物語文)のコツをつかむ勉強法

以下に、僕が考えた「文章読解のコツをつかむ勉強法」をご紹介します。

今回ご紹介するのは文章読解のうち「物語文」を対象とした勉強法です。

物語文のポイント

物語文を読む上で基本となるポイントは次の4つです。

◆ できごと
◆ 気持ち
◆ 反応
◇ 情景

基本的な型

基本的な型は、「できごと」「気持ち」「反応」の3つのポイントで構成されています。

できごと

まず、「できごと」が起こります。
例えば……
 ・テストに合格した!
 ・友達とけんかした!

気持ち

「できごと」に起因して、「気持ち」に変化が起こります。
例えば……
 ・テストに合格して嬉しかった!
 ・友達とけんかして寂しい気持ちになった!

なお、「気持ち」は、「嬉しい」「寂しい」といった直接的な表現の他に、「天にも昇る心地」などの慣用句で表現される場合もあります。

また、後述するように「気持ち」は明記されないことも多々あります。

反応

「気持ち」が言動に反映されて「反応」を示します。
例えば……
 ・テストに合格したことが嬉しくて、飛び上がった!
 ・友達とけんかをして寂しい気持ちになったので、いつも楽しみにしているテレビ番組を見ても面白く感じなかった!

設問の作られ方

これらの3つのポイントに基づき、例えばこんな感じの設問が作られます。
 (設問1)「できごと」と「反応」を根拠として「気持ち」を答えさせる。
 (設問2)そのような「気持ち」を引き起こした「できごと」を答えさせる。

例えば(設問1)の場合、文章中には「できごと」と「反応」しか記載されていなかったりします。
このような場合、「できごと」だけを見て「気持ち」を考えてはいけません。
例えば……
 ・友達とけんかしたら、自分なら頭に来ちゃう!
というのはNGです。
必ず、「できごと」によって示される「反応」を根拠にして「気持ち」を考えます。
とにかく文章読解では、与えられた文章をそのとおりに理解することが大切です。

レレパパ
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文章中に「1+1=3」と書かれていたら、その問題中では「1+1=3」なのです!

発展的な型

さらに、発展的な型では、「気持ち」や「反応」に代えて、4つ目のポイント「情景」が登場します。

具体的には、「気持ち」や「反応」が文章中に明記されておらず、その代わりに「気持ち」を象徴するような「情景」が描かれます。
例えば……
 ・テストに合格した。空を見上げると、雲一つない青空がどこまでも広がっていた。
 ・友達とけんかした。窓の外には、しとしとと冷たい雨が降っていた。

具体的な勉強法

では、これらのポイントを習得するために、具体的にどのような勉強をすればよいのでしょうか。

レレパパ
レレパパ

自分で作文してみるのがベスト!

理解を深めるには、自分で文章を書いてみるのが最良の方法だと思います。
具体的には、「できごと」に起因した「気持ち」の変化を、「反応」や「情景」を使って表現します。

その際、同じシーンについて、以下のパターンで書き分けます。

◆ 「できごと」⇒「気持ち」⇒「反応」
  ※基本的な型のフルセットで表現するバージョン。
◆ 「できごと」⇒「反応」
  ※基本的な型のうち、「気持ち」を明記しないバージョン。
◆ 「できごと」⇒「情景」
  ※発展的な型で表現するバージョン。

「同じシーン」を異なるパターンで書き分けることが重要です。

これにより、実際に問題を解く際に、「ここには『できごと』が書かれているな……」「ここには『反応』が書かれているな……」「この文では『気持ち』は明記されていないな……」などと気付けるようになると思います。

ワークシート

以上のフレームワークを練習するためのワークシートを作ってみました。

物語文ワークシート
© 2022 レレパパ

このワークシートは、以下の手順で進めていきます。

手順1

まず、右側のフローの部分を埋めます。

「できごと」を決め、また、それに起因して起こる「気持ち」の変化を決めます。
「気持ち」は、「直接的な表現(嬉しい、寂しい等)」の他に、「慣用句を使った表現」も思いつくなら書き出します。
さらに、「気持ち」が言動に反映された「反応」を決めます。

以上が基本的な型に必要な材料ですが、発展的な型も練習するなら、「気持ち」を象徴するような「情景」を考えます。
ただ、これはかなり難しいです。

手順2

ここまで準備ができたら、そのフローの内容を文章にして左側の回答欄に記入します。

回答欄は100字詰めのものが4つ。
それぞれ、以下の文章を作って記入していきます。

◆ 「できごと」⇒「気持ち(直接的な表現)」⇒「反応」
◆ 「できごと」⇒「気持ち(慣用句を使った表現)」⇒「反応」
◆ 「できごと」⇒「反応」
◆ 「できごと」⇒「情景」

↓ごくごく簡単な記入例。慣れてきたら、もう少し肉付けしたいところ。

物語文ワークシート_記入例
© 2022 レレパパ

文章が作れたら、その場で一緒に読んで、適宜フィードバックをします。

なお、文字数は気にしなくてよいですが、「だいたいこれくらいの文章を書くと○○字くらいになる」といった感覚を掴めると良いと思います。

このワークシートを毎日か隔日くらいで何度も繰り返せば、かなり効果が出るのではないかと思います。
また、文章を書くことに対する心理的なハードルを下げる効果もありますので、記述対策にもなると思います。

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